謙虚に引かず、積極的に前進するのみ

さて、今回ご紹介するポイントは、プレゼンテーションでの積極性についてです。

 

早速ですが、まずは質問です。

 

「あなたが夢中でのめり込んでいる趣味は何ですか?」

「あなたの人に自慢できる特技は何ですか?」

「あなたの魅力を一言で言うと何ですか?」

 

皆さんは、この質問に簡潔に答えることができますでしょうか。

ちなみにこんな答え方には注意が必要です。

 

「夢中でのめり込むっていうほどでもないですけど・・・」

「人に自慢できるかというと、そこまでではないですが・・・」

「魅力っていうほどのことではないですが、まああえて言うと・・・」

 

そうです。謙遜や遠慮といった意識の表れです。

実は、これがプレゼンテーションでも重要なポイントなのです。

 

日本人には、謙遜や遠慮といった姿勢は礼儀であるといった習慣があります。

「出る杭は打たれる」という諺があるように、

あまり堂々と自分自身を強くアピールすることは避けるべきであり、

そのような人は周囲から敬遠されたり、足を引っ張られたりするという風潮があります。

 

もちろん、日々の仕事や日常生活の中では謙遜や遠慮は一つの潤滑剤として

有効に機能することはあります。しかし、プレゼンテーションにおいては、

謙遜や遠慮が消極的な姿勢として伝わってしまいますから意識の切り替えが必要になります。

 

例えば、「課題はまだまだたくさんあり、今回の発表した取り組みは

その一部を解決することしかできておりません。」とか

「私は管理部門の人間ですので営業や製造の皆さんのような具体的な提案は

できないかもしれませんが、発表させていただきます。」といったような表現です。

 

私がこれまで多くのビジネスパーソンに対してプレゼンテーション指導を行ってきた中で、

こうした後ろ向きの表現は決して少なくありません。

これはまさに「謙遜」や「遠慮」の意識がそのまま現れていることにほかなりません。

 

しかし、プレゼンテーションではこれは絶対に避けなければなりません。

 

なぜなら、自分自身の提言にしっかりと自信を持ち、

前向きに発信することこそがプレゼンテーションであり、

それが聴き手に対する最低限の礼儀であるからです。

 

そうすると、先ほどの言い回しは次のようになります。

「課題はまだまだたくさんありますが、

今回の発表した取り組みはその重要な足がかりとなりました。

これにより、他の課題も次々と解決していくことができるはずです。」

 

「私は管理部門の人間です。したがって、営業や製造の皆さんとは違った視点で、

内部の人間ならではの具体的かつ有効な提案をさせていただきます。」

 

いかがでしょうか。謙虚に引き下がることなく、積極的に前進しています。

この姿勢を貫くことが、プレゼンテーションの基本中の基本となるのです。

 

これまでのプレゼンにおいて不用意に引き下がる伝え方をしていなかったかどうか

よく振り返りをして、これからから行うプレゼンでは積極的に前に向かう姿勢を

徹底していただきたいと思います。