分かりやすい話は内容よりも形が大事

プレゼンテーションで一番大切なことは、分かりやすさです。

どうすれば自分の言いたいことが分かりやすく聴き手に伝わるのかを、

多くの人が日々考えていることと思います。

 

そこで重要になるのが、「話が分かる」と「話が伝わる」ということです。

 

この2つの要素を頭の中ではっきり分けてストーリーを作らなければなりません。

普通に聞くと「話が分かる」と「話が伝わる」というのは、

ほとんど同じ意味に聞こえるかもしれませんが、

実はそれぞれに異なった大きな役割があります。

 

「話が分かる」というのは、

テーマは何なのか、どこが結論で、どこが重要なポイントなのかという

話のパーツがはっきり認識できる、つまり「話の全体像が分かる」ということであり、

一方で「話が伝わる」というのは、

聴き手が話の内容をしっかり理解してくれる、話の内容に納得してくれることです。

つまり、「話の内容が伝わる」ということであり、プレゼンテーションの最終目標になります。

 

ここで大事なことは、聴き手は、話し手が言っている事を頭の中で整理をしてから、

はじめて内容について判断をするということです。

話がごちゃごちゃしていて聴き手の頭の中で上手く整理がつかなければ、

話の内容について賛成とか反対とか、合っているとか間違っているといった

判断などできるはずがありません。

 

つまり、順番として始めに話の全体像と組み立てがしっかり把握できて、

その上で内容に踏み込めるのです。

言い換えると「話が分かる」がまず先にあって、

その次に「話が伝わる」ようになるのです。

 

したがって、プレゼンテーションのストーリー作りでは、

聴き手に内容をしっかり伝えようとするならば、

先に「話の全体像を分かりやすくする」ことを意識しなければなりません。

 

具体的には、

「これがテーマで」「これが結論で」「ここが重要なポイントですよ」ということを、

聴き手が明確に認識できるように話の輪郭をはっきりさせる、

つまり、話の形をきれいに整えるようにします。

 

よく言う「分かりやすい話」「分かりやすいプレゼンテーション」というのは、

そのまま「形がきれいな話」「形がきれいなプレゼンテーション」と

言い換えることができるのです。

分かりやすさとは、内容の前にまず形が大切なのです。

 

しかし、多くのプレゼンテーションでは、

「どういう話をしようか」「何を話したら聴き手を納得させられるか」という

内容の事ばかりに目がいってしまい、話の形のことはほとんど意識されていません。

すると、あれもこれもと内容をたくさん盛り込んでしまって、

話にメリハリがなくなり、結局何が言いたいのかよく分からない

という状況に陥ってしまいます。

 

一生懸命内容を考えて、詳しく説明したにもかかわらず、

何か上手く伝えきれていないモヤモヤ感が残る、

あるいは聴き手の反応がはっきりしないという場合は、

ここに原因があると考えられます。

 

「話が分かる」と「話が伝わる」にはそれぞれ別の役割があること、

聴き手に話の内容を伝えるためにはまず形をきれいに整えることが決め手だ

ということを押さえてください。