分かりやすいプレゼンスピーチは道順と現在地を示す

プレゼンテーションは、
どんなに資料作りや練習をしっかりと行ったとしても
相手に伝えることが最大の目的ですから
本番発表はまさに正念場です。

とにかく分かりやすく話を進めていくことが大切です。
聴き手が理解しやすくなる話の流れのポイントは次の2つです。

・最初に、話の全体像と構成を示して聴き手に準備をしてもらう
・全体像の中で今どこにいるのか確認をしながら進める

私はよく、プレゼンテーションは旅と一緒だと言っています。
聴き手はプレゼンテーションという旅に参加している旅行客。
そして、プレゼンターは旅を案内するバスガイドと言えます。

旅が始まる時、
バスガイドさんは必ず旅の全体像と構成について案内をします。
この旅の見どころ楽しみどころは何なのか
これからどこに向かっていくのか
途中どこに立ち寄っていくのか
テーマ、目的地、観光スポットの説明があります。

もちろん、旅行客は百も承知で参加しているのですが、
あえて説明することによって
旅に出かける準備ができるようになるのです。

その上で、一つひとつの観光スポットを巡っていくので
「よし、最初の場所に着いた」
「さて、次の場所も楽しみだな」
「いよいよ最後の場所か」
と迷うことなく旅に参加することができるのです。

もし目的地も観光スポットも分からないままだったらどうでしょう。
一体どこに向かっているのか、今どこを走っているのかが
全く分からずに旅を進めなければなりません。
これでは、楽しいとか楽しくないとか言うという前に
そもそも旅が成立しなくなってしまいます。
最初に全体像と構成を示すことにはとても重要な役割があるのです。

ですから、プレゼンテーションにおいても冒頭で
「今日は何について話をするのか」
「この話について自分はどう考えているのか」
「この話を聴いた後、聴き手に何をしてほしいのか」
「この話の大事なポイントは何なのか」
をはっきりと伝えることが大切です。

これが伝わらなければ、
話が分かるとか分からないとかいう以前に、
そもそもプレゼンテーションが成立しません。
旅と全く同じことが当てはまるのです。

具体的には次のように話をします。
今日は「このテーマ」についてお話を致します。
私は、これについて「このような結論」と考えます。
是非、皆さんに「この目的」をしていただきたいと思いますので、
「論点1」「論点2」「論点3」という順番で進めてまいります。
どうぞ最後までよろしくお願い致します。
冒頭でこれをしっかり言い切らなければなりません。
それによって、
聴き手はどういうスタンスで話を聴けば良いのか
どこまで話を聴けば良いのか
聴くための体制作りが出来るようになります。

その上で、順番に具体的な話に入っていけば、
・それではまず、最初に・・・「論点1だな」
・それでは次に・・・「論点2、話の中心だな」
・それでは最後に・・・「いよいよラストの論点3、これで終わりだな」
と現在地を確認しやすくなります。

これで、プレゼンターと聴き手がしっかりと息を合わせて
話を進めていくことができるようになります。

さらに、話が全て終了したら、
最初に「目的」を提示していたのですから、
聴き手は迷うことなく速やかに判断、
もしくは行動に移ることができます。

以上のように、
聴き手に配慮した話の進め方をすることが、
本番発表の大前提になります。

プレゼンテーションを準備してきたのは
プレゼンターですから聴き手は何も分かりません。
ですから、旅におけるバスガイドさんと同じように
丁寧に案内するという姿勢がとても大切になるのです。