プレゼンテーションにおけるストーリー構成のポイント

皆さんは、プレゼンにおいて話を3つのポイントにまとめると分かりやすくなるというコツをご存知でしょうか?すでに知っているという方も多いことと思います。

 

例えば、効果的にダイエットするために大切なポイントは3つあります。

①摂取カロリーを抑えること

②消費カロリーを増やすこと

③多少摂取カロリーが増えても消費できる体を作ること

現在、太っていると悩んでいる人が痩せるためには、これを①②③の順で取り組むようにしまするのが基本セオリーだそうです。

 

このような具合に3つのポイントにすると、話にリズム感が出て、理解しやすく記憶しやすくなるというものです。私たちの身の回りには「上中下」「松竹梅」「ABC」「ホップステップジャンプ」など3テンポで表現されるものが多いため、理屈ではなく感覚的に頭に入りやすいという効果があります。

 

はじめて知ったという方は、ぜひお試しいただければと思います。

 

さて、今回お伝えするのは、同じ「3つ」でも1つのトピックの中の小さなポイントではなく、プレゼン全体の構成を「3つ」にしましょうということです。つまり、前半→中盤→後半という当たり前すぎるほど当たり前な構成と流れをハッキリ作り出すということです。

 

やはりこれも私たちの日常での「3」対する感覚から、話を理解しやすく記憶しやすくすることを目指したものですが、私はいろいろなプレゼンテーションを聴いていて「大きな3」が感じられないことが非常に多くなっています。みんな中身の細かい「3」ばかりに一生懸命になっていて、全体の「3」を見落としているようです。皆さんも今後、他の人のプレゼンを聴くときにちょっと注意をしてみてください。ほとんどの人が、並列に並べられた話を順番に流しているのが分かるはずです。

 

しかし、プレゼンテーションは全体として分かりやすく伝わらなければ意味がありませんので、大きな「3つの展開」を作り出さなければなりません。

 

例えば、プロジェクトの報告をするなら「計画」→「実行」→「検証」、提案や企画なら「概要」→「具体化」→「総括」あるいは「過去」→「現在」→「将来」など、当たり前すぎるほど当たり前な流れを大きくはっきりと打ち出すようにします。

 

そのためには「それではまず、最初に」、「それでは次に」、「それでは最後に」という区切りのフレーズをはっきりと強く宣言することが不可欠ですし、そもそもストーリー構成を考える段階で大きな3部構成を作り出す意識がなければならないのです。

 

有名な映画作品などでも続編が作られる場合、パートⅠ、パートⅡ、パートⅢと3部作になることは決して少なくありません。前編、後編という2部構成も無いわけではありませんが、4部、5部で完結という構成はあまり聞いたことがありません。

 

やはりこれは印象に残りやすいリズムなのです。

 

今後、皆さんが作るプレゼンテーションには、細かな3つのポイントも大切ですが、こうした大きな3つの構成を作り出すようにしてみてください。

 

そうすれば必ず、あなたの作品の魅力が確実に相手に伝わるようになります。

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