プレゼンテーションの効果的なタイトルの付け方

プレゼンテーションでタイトルをどう付けるかは
聴き手の興味を惹きつける上で非常に重要なポイントの一つです。

通常、スライドには表紙があり、プレゼンテーションのタイトルが明記されています。
皆さんのこれまでのプレゼンには、どのようなタイトルを付けていましたでしょうか?

タイトル付で最も大切なことは、
このプレゼンテーションはどのような価値を与えてくれるのか
一目で聴き手に伝えられなければならないということです。

つまり、この話をすべて聞き終えた後に
聴き手には何が分かるのか、何が手に入るのかを明確に示すということです。

私は、一年間に3000枚以上のスライドをチェックしますが、
約9割のプレゼンテーションでそれが不十分であると言わざるをえません。

「新顧客管理システム〇〇〇〇について」
「新商品〇〇〇〇のコンセプトと可能性について」
「お客様満足度の向上とシェア拡大のために」
「新たな〇〇〇マーケット開拓の意義と可能性とは」

私が思いつくところ、このようなパターンのタイトルを多く目にします。
いかがでしょうか。いかにもありがちなタイトルではないでしょうか。

もちろんこれらは全てNGです。
全て「上の句」しか示されておらず、肝心な「下の句」が抜けてしまっています。
言い換えると、前フリはあるのにオチが無いという状態です。

最も多いパターンとして、最初の2つのように「~について」で切れているタイトルが挙げられます。
これでは、このプレゼンによって何が与えられるのかが全く分かりません。

その後ろに続く言葉で「何を訴えようとしているのか」を示さなければ、
聴き手の興味、関心を惹きつけることはできないのです。

あとの2つも同様です。
「向上と拡大のために」何をどうすべきだと言うのか
「意義と可能性とは」一体どのようなものなのか
それを理解してもらうためにプレゼンテーションをするはずです。

ですから、その答えを最初にはっきりと示さなければならないのです。
プレゼンは、ドラマでも映画でも小説でもありませんから
もったいぶる必要は一切なく、むしろ冒頭でネタバレが必要なのです。

「なるほど!そういう価値ある話ならばぜひとも聴いてみたい!」
そう聴き手に思わせなければならないのです。
プレゼンの勝負は、すでにタイトルから始まっているのです。

皆さんがこれまで作ってきたスライドをよく見返して
今後のプレゼンテーションで実践するように心がけてください。

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