ロジカルシンキング演繹法で対応力を高める

ロジカルシンキング演繹法で対応力を高める

演繹法とは

ロジカルシンキング演繹法で対応力を高める
前回、前々回とロジカルシンキングの中で最も有名な(と思われる)もれなくダブリなくのMECEと帰納法の活用法を取り上げました。今回は、帰納法の延長線上にある演繹法についてご紹介したいと思います。
まずは基礎知識として、演繹法とは「一般的に組み立てた理論から新たな課題への対応を導く、一つの事柄から他の事柄へ押し広めて応用する」という考え方になります。この中で「一般的に組み立てた理論」「一つの事柄」が帰納法によって導かれた結論、法則に該当しますので、演繹法は帰納法の発展形ということになります。
そして、演繹法に発展させることによって「仕事の取り組み、組織の活動、人間関係等の課題に対して柔軟な応用力と対応力を用いて解決することができる」ようになります。

まずシンプルな帰納法の例を挙げますと
① 最近の学生は洋服やバックをネットで買う
② 最近の社会人はPCや周辺機器をネットで買う
③ 最近の中高年は洗剤や薬をネットで買う
以上の事実から「最近は年代を問わず多くの人が日常生活で使うモノをネットで買う」という結論が導き出されます。

その上で「④当社は今度、新商品として若者向け寝具を発売する」という計画があった場合に、帰納法を活用すると「⑤今度の新商品である若者向け寝具はネット販売に力を入れるべきだ」という対策が導かれることになります。

最終的な結論に対して演繹法から導かれた法則が根拠になっているので論理的な構造が成立することになります。今回ご紹介した「ネット販売」は、誰の目にも明らかな分かりやすい客観的な例ですが、帰納法と演繹法の組み合わせを仕事の取り組み方や人間関係、あるいはミスやトラブルの発生といった暗黙知(言語化しづらい事象)に当てはめると、有効な対応策を導き出すことができます。

演繹法によって仕事の柔軟性や対応力が上がる

ロジカルシンキング演繹法で対応力を高める
この演繹法の有効な活用法として、前回の帰納法と同様に部下や後輩の教育指導に当てはめるということをご紹介したいと思います。
私はプレゼンテーション研修をメインのテーマとして研修を行っておりますが、新入社員研修や管理職、中堅社員の方々を対象にした研修も行っております。その中で「新入社員や若手社員に物事を分かりやすく教えたい」「仕事の質を上げるための有効な指導法が知りたい」という声をよく耳にします。それと同時に、強制、押しつけにならない、説教臭くならないためには、どのように伝えたらよいかが分からないといった課題も聞かれます。
そこで、まず帰納法を使ってルール化、法則化を導き出すようにアドバイスをします。さらに、演繹法を使ってそのルール、法則を別の仕事や似たような仕事に応用することをアドバイスことで仕事の対応力が上がるようになります。

例えば、
① カテゴリー1の商品Aの見積書は急ぎの依頼が多い
② カテゴリー1の商品Bの発注は急ぎであることが多い
③ カテゴリー1の商品Cは突然の大量発注が多い
以上のことから「カテゴリー1の商品は急な依頼に対して早い初動が取れるように、常に事前準備と在庫状況の把握をしておく必要がある」という結論が導き出されます。

そして、カテゴリー1の商品群と用途や取引先が酷似しているカテゴリー2の商品を担当することになった場合、そのルールを活用してカテゴリー2でも急な依頼に対して早い初動が取れるよう事前準備と在庫状況の把握をしておけば、取引上の混乱や機会ロスを防ぐことができるようになります。さらに、カテゴリー1と2を担当した経験から「個々のカテゴリーについて用途と取引先を分析することによって、取引上の混乱や機会ロスを防ぐことができるようになる」というより大きなルール、法則を導き出すことができるようにもなります。

「そんなことは経験していけば分かること」と思われるかもしれませんが、新入社員や若手社員の経験に任せておくと時間もかかりますし、その間に混乱や機会ロスが発生してしまうことも予想されます。
そこで、帰納法と演繹法を使って大事なポイントをあらかじめ説明しておけば、実際の経験はそれを確認、検証するための役割を果たすことになります。その方が、効率が良く、成長のためのスピードアップを図ることができますし、最初に現場を任せて経験させることにネガティブな近年の若手社員にマッチしているとも言えます。このちょっとした工夫が今、そしてこれからの教育指導にはとても大切なポイントなのです。

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