自己防衛が強すぎると話が発展しない

自己防衛が強すぎると話が発展しない

客観と主観のズレが話の展開を妨げる

自己防衛が強すぎると話が発展しない
昨今、私たちの日常生活においてあらゆる情報に溢れています。世界情勢、政治経済、産業からライフスタイル、教育、医療介護など挙げればキリがありません。それに伴って、そうした様々な問題、原因、あるいは解決策の是非について考えたり、話をしたりする機会も多いのではないでしょうか。そんな時、話がスムーズに繋がって展開していく人と広がらずに途切れてしまう人がいます。そして、それは客観と主観の視点のズレが原因となっています。

例えば、「最近の調査によると日本人の約5割が自分に幸せを感じているらしいね」という話題を提示したとします。
そこから想定される相手の反応としては、
「5割かぁ思ったより多いね」「反対に5割が幸せを感じていないのは寂しいね」
「年代ではどうなの?」「男女別で差があるの?」といったような展開が想定されます。
さらに情報を付け加えると
「年代別では20~30代が少なくて60代になると6割を超えるんだってさ」
「どの年代でも男性より女性の方が圧倒的に幸せを感じているらしい」
という展開につながります。
これは、日本人全体の傾向という話し手の客観的な話題提示に対して聴き手が客観的な反応をしているので上手くかみ合っています。まさに視点が合致していると言えます。

それに対してこういう展開はいかがでしょうか。
「最近の調査によると日本人の約5割が自分に幸せを感じているらしいね」に対して
「私は今とっても幸せだよ」あるいは「私は幸せを感じないなぁ」という返し方です。
こういった反応は、日本人の傾向について話したいという話し手の客観的な視点に対して私=自分という主観的な視点になっているために上手く話がかみ合いません。話し手側からすると「別にあなたについて話そうと思ったわけではないのに」という心理が働いてしまい、話すことへのモチベーションが大きく低下することに繋がってしまいます。
こうした視点のズレが原因で話が上手く展開しない、コミュニケーションが円滑にならないということは意外に少なくないのです。心当たりがあるという人は、話し手の話題に視点を合わせるということを意識してみてください。

自己防衛と話し方の関係性

自己防衛が強すぎると話が発展しない
そもそもなぜこうしたズレが生じるのでしょうか。特に、客観的な話題に対して自分という主観的な話で返してしまう人に共通する傾向があります。それは、自分にバリアを張ってしまう自己防衛にあると私は考えています。そういう人は、自分の考え方や言動について他人に言及されることを嫌う傾向にあると感じることが多いです。「○○さんは社会に対して厳しいよね」「○○さんって自分の理想を強く押し出すね」「○○さんって意外とネガティブな面があるよね」といったように自分の内面に踏み込まれることを好みません。そのために客観的な話題に対して返す刀でいきなり「私は」という一人称の主語を使って自分の主観を述べてしまうのです。つまり、先に自分で自分の考えを述べることで、相手に踏み込まれる隙を無くしているのです。

もちろん自分が嫌だと思うことは避けていただいて構いません。個人の自由です。「私は」といって自分の主観を述べることも大切であり、必要な時があります。ただ私たちの社会生活においてはコミュニケーションを円滑に成立させることも大切です。コミュニケーションの成立によって関係性が構築されるからこそお互いの意見交換も可能になると言えます。自分の考え方や言動について他人に言及されることが嫌だという人は、少し気持ちをオープンにしてみると良いでしょう。話し手は別にあなたの主観に触れるつもりで話しかけてきたのではないかもしれません。ただ単に客観的な話題についてラフな意見交換をすることを期待しているのかもしれません。まずは視点をしっかり合わせて話が展開していくように返してみましょう。

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