高校生へのプレゼンテーション授業

高校生へのプレゼンテーション授業

地域の課題解決プレゼンテーション

先日、埼玉県立秩父高等学校さんで高校生にプレゼンテーションの授業を行ってきました。今回は、埼玉県SDGs官民連携事業として一般社団法人キャリアチャレンジ総合研究所が企画した「リバガク」というプロジェクトの一環で、私はプレゼンテーション資料作成のパートを担当させていただきました。
具体的なテーマとしては、秩父の自然環境の中で「川」に焦点を当て、課題を解決することでよりよい環境を作るためのアイディアを考えるというものでした。生徒の皆さんは、夕方の7時限目という時間帯にもかかわらず、高い集中力をもって熱心に取り組んでいた姿が印象に残りました。生徒の皆さんは、過去3回の授業で問題発見や課題解決の基本的な考え方、デザイン思考を用いた企画立案の手法について学ばれていました。

そこで、私の授業ではまとめた内容を外部に表現し、他者の理解を得るための手段としてプレゼンテーション資料の作り方についてレクチャーを行いました。
具体的には、まず論理的な伝え方の基礎として「相手に納得してもらうための方法」について解説を行った上で、提案や企画に関する資料の構成方法をご紹介しました。
「提案、企画のプレゼンテーションとは聴き手の疑問を解消することである」というコンセプトのもとに、自分の提案、企画を初めて聴く第三者がどのような疑問を持ち、それを順序立ててどのように解消していくかというプロセスを一つひとつレクチャーしました。
加えて、今回は細かな文章ではなく、絵と簡潔なキーワードだけを使って視覚に訴える表現方法にも取り組んでいただきました。こちらは、普段からイラストなどを描きなれている生徒さんがイニシアチブを取り、周りの生徒さんがそれを参考にアイディアを発想するという相乗効果が生まれていました。

総合型選抜AO入試で求められるプレゼンテーション力

近年、受験者数が急増している総合型選抜入試(旧AO入試)ですが、その試験内容では高いプレゼンテーション力が求められます。志望理由書や課題論文では、文章による論理的な表現が求められますし、面接も自分自身のプレゼンテーションの場であると言うことができます。
いずれも採点評価者の疑問に対して、一つひとつ具体的に順序立てて述べていくプロセスが重要になります。そして、何といってもパワーポイント資料を用いたプレゼンテーション発表では、その力がダイレクトに求められます。ほとんどの場合、学部学科のテーマに応じて、昨今の社会の課題に対してそれを解決するための独自のアイディアを提案してくださいという設問が提示されています。
したがって、今回の授業で取り組んだような問題発見の手法や企画のまとめ方、そしてプレゼンテーション資料の作り方は、総合型選抜入試に大いに効果を発揮することになります。

実際に取り組んでみると資料に記載する言葉が思い浮かばない、イラストや図解のアイディアが出てこないことにとまどいを見せる生徒さんが少なくありません。
もちろん初めて取り組むことですから、思い通りにならないのは当然のことと言えます。しかし、そのことを今回のような授業を通してあらかじめ体感しておくことが大切です。問題を見つけること、原因を追究すること、対策を考えること、独自のアイディアを発想すること、そして第三者に伝えることという一連の流れは、教科書の勉強だけでは習得しづらいですから、身近な話題に対して取り組むことはとても貴重な機会であると言えます。
そして、今回感じた自分自身の課題を認識して、日々の生活の中で意識しておくことで来るべき受験の時に大いに発揮されることになります。

お問い合わせ

    • お名前(必須)

    • フリガナ(必須)

    • 会社名

    • お電話番号(必須)

    • メールアドレス(必須)

    • メールアドレス(確認)

    • お問い合せの種類

    • お問い合せの内容(必須)

    Follow me!