小学生向けプレゼンテーション授業

日本の神話に関する3分間プレゼン発表

先日、一般社団法人キャリアチャレンジ総合研究所と埼玉県が主催する「氷川の歴史とスサノオノミコト」というイベントのワークショップの一環で小学4~5年生に向けてプレゼンテーションの授業を行ってきました。このイベントでは、親子でペアになっての埼玉県立歴史と民俗の博物館のクイズラリーや「氷川神社の歴史と大宮公園との関わり」に関する講演が行われました。

私が担当したワークショップでは、事前に「自分が好きな日本の神話を選んで調べる」という宿題が出されていたことから、

①何の神話を選んだのか?
②なぜそれを選んだのか?
③その神話についてどう感じたか?

という3つのポイントについて3分で発表することに取り組んでもらいました。

突然のプレゼン発表の要請に驚いた顔、困った顔、意気込む顔など様々な表情が見られました。こうした課題が与えられると「何を話せばよいのか」「間違えずに話せるか」「3分間も話せるだろうか」ということを気にしがちですが、そんなことは一切気にせずに「とにかく挑戦してみる」「上手くできるかどうかにこだわらない」というアドバイスを付け加えました。

 

自分の言葉で伝える習慣を積み重ねる

10分間の準備時間の後、4人1組のグループに分かれてお互いにプレゼン発表に取り組んでもらいました。緊張した声で何とか話している子、大きな声でしっかり伝えている子、3分間では足りないぐらい多くの事を伝える子など、実に様々な取り組みが展開されていましたが、一人ひとりが自分なりに全力で取り組んだことに大きな意義があったと考えます。そして、全員がプレゼン発表に果敢に挑戦したことが素晴らしく、全員で拍手を送り合いました。

これまで日本でプレゼンやスピーチというと、事前に話す内容を準備して緊張しながらそれを読み上げるというスタイルで、時間的な長さや上手く話せたどうかにこだわりがちでした。その結果、人前で話すことは緊張するもの、難しい、できればやりたくない、嫌いになってしまいます。だからこそ、今回のように「何でも良いから自分の考えを伝えてみる」「上手くできるかどうかにこだわらずに伝えてみる」という取り組みが大切であり、それを子どもの時から日常的に何気なく取り入れることが必要です。

近年は小中学校でもプレゼンテーションを授業に取り入れる動きが活発になっていると聞きます。ただ従来型の「かしこまった発表」ではなく、気軽さや楽しさが感じられるプレゼン、スピーチとして経験して欲しいところです。今回の3分間の経験が、一人ひとりのこれからの発信力の強化に繋がってくれたら嬉しく思います。

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