言葉を持ちながら生活することの大切さ

言葉を持ちながら生活することの大切さ

シンプルな問いかけに対する答え

「なぜ学校に行って勉強しなければならないのですか?」
「なぜ仕事をして働かないといけないのですか?」
「人が生きること、人生にどんな意味があるのですか?」

もし後輩や部下、あるいはお子さんからこのような質問をされたらどのように答えますか。
あまりにシンプルで根本的な問いかけなので、唐突に聞かれると明言することが難しいかもしれません。
だからと言って「そんなこといちいち考えないで、やることやりなさい!」などと返すのは、あまりに酷い仕打ちと言わざるを得ません。
あるいは「そんな難しいことを私に聞かないで!分からん!」という言葉もなんとも寂しいかぎりです。
勉強することも働くことも生きることも人としての基本となりますから、合っているか、間違っているかは関係なく、何かしら自分なりの考え方を明言したいものです。

他人から「私もそう思う」とか「確かにその通りだ」と言われれば自信が持てるでしょうし、「私はちょっと違う考えを持っている」となれば、そこから議論が生まれるきっかけになります。
いずれにしても物事に対して自分の考え、自分の言葉を持っておく必要があります。そのためには、日常生活の中からあらゆる物事に対して自分なりの言葉を当てはめながら考える習慣を持っておくことが大切になります。それは、もしかしたら周囲の人から質問されることは無いかもしれません。
しかし、聞かれるか、聞かれないかにかかわらず、言語化のための興味と思考を普段から意識的に使っておくことは、伝える力の強化にとって非常に効果的だと言えるのです。

プレゼンテーションにおける言葉を持つ重要性

プレゼンテーションにおいても日頃から言葉を持っておくことは極めて重要となります。
例えば、昇進試験においてこれまでの経験や経歴のポイント、自分自身の強み、今後の抱負を考える上でのコンセプトなどを伝える際、印象的な言葉を用いて表現した方が訴求力を高めることができます。
ところが、私が個別指導をしていると、なかなか適切な言葉にたどり着かない方が少なくありません。先ほどの「人としての基本」と同じように、自分自身の過去、現在、未来に関する基本的な事柄にもかかわらず言語化するのに四苦八苦してしまうのです。
むしろこうした最も身近で基本的な事柄の方にかぎって言語化することが難しいと言えます。

私たちは、日常の業務において商品やサービスの提案、課題解決の提案、新規事業の企画など様々な物事について考えて表現しています。
その中であらゆる視点から具体的に詳しく説明することには慣れている人も多いでしょう。
しかし、その商品、サービスの特徴や強み、課題解決策のキーになるコンセプトなどを印象的な言葉に凝縮して伝えようとしても、シンプルに明言するのはなかなか難しいものです。やはり日頃の仕事においても普段から最も身近な商品やサービスに関する最も基本的な事柄についてシンプルに表現できる言葉を考える習慣作りが大切です。

そうした思考を積み重ねることで
「なぜ学校に行って勉強しなければならないのですか?」
「なぜ仕事をして働かないといけないのですか?」
「人が生きること、人生にどんな意味があるのですか?」
といった問いかけに対してシンプルに答えられることに結びついてきます。

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