日頃からキーワードを使うトレーニングをしましょう
こんにちは、プレゼンテーション講師の伊藤です。
皆さんいかがお過ごしでしょうか?
私は、いつも通り研修や講演でプレゼンテーション力向上の秘訣をお伝えしながら、
合間に個別指導でさまざまなテーマのプレゼンをプロデュースしています。
さて、今回ご紹介するのは、プレゼンテーションにおけるキーワードの使い方と
そのトレーニング方法についてです。
皆さんは、人に物事を伝えるときにキーワード、すなわち短くまとまった語句
というものを意識したことがありますでしょうか?
例えば、プレゼンテーションにおいて特に重要なポイントは何か?
というトピックについてキーワードを使って表現すると、
①ストーリーの型 ②非日常的な声 ③聴き手へのアクションとなります。
これはあくまで私が重要であると考えるポイントです。
このように自分の主張を明確に示す場合に、短いキーワードを用いると
インパクトが出て聴き手の記憶に残りやすいという効果があります。
ですから、私は研修でも講演でも必ずキーワードを使うこと、
自分が言いたいことをキーワード化することを訴えています。
すると、多くの受講者がその有効性について理解を示してくれます。
しかし、問題はその先なのです。キーワード化が、なかなか思うようにできないのです。
ほとんどの場合、普通に文章になってしまうのです。
今のプレゼンテーションの重要ポイントの例で言うと、
①基本的なストーリーの型を意識して設計すること
②日常の会話とは違った大きな声で伝えること
③聴き手に対してしっかりとアクションを投げかけること
といった具合です。
短くまとめようという意識は持ちながらも、具体的に詳しく説明しよう、
その方が相手は理解しやすいだろうという意識も働いてしまい、
つい言葉が多くなってしまうのです。
しかし、インパクトを持たせて記憶に残すためには、
むしろ言葉を最小限に抑えて極力シンプルにすることが必要なのです。
そして、これをマスターするためには
日頃からの意識とトレーニングが必要になるのです。
ですから仕事でのプレゼンテーションはもちろんですが、
会議中の発言や業務の報告、あるいは日常の雑談の中でも
言いたい事をキーワード化するようにします。
先日、私は知人とお互いの人生について語り合っていました。
特に仕事についてそれぞれ良い所や反省点について振り返っていましたが、
私は自分のこれまでの仕事人生の特徴を3つのキーワードを使って表現しました。
それは、
①突然の思いつきによる行動 ②準備不足による苦労 ③粘り強さによる克服です。
いかがでしょうか。シンプルな表現ですが、
だいたい私のこれまでの人生がどんなものだったか想像がつくと思います。
こういう人生や行動が良いか悪いかは別としまして、
このように日常から短い語句を使って物事を伝えるようにすることが大切なのです。
こうした工夫を積み重ねておくことによって、
いざ大事なプレゼンテーションが訪れた時にその成果が表れるようになるのです。
まさに①知識→②意識→③実践が結びついてくるのです。
何事も頭で理解したことが必ず実践できるとは限りません。
日頃から少しずつ意識を変えて取り組んでいただきたいと思います。