本番で頭が真っ白にならないための準備

よくプレゼン発表、スピーチが苦手な人が口にするセリフがあります。

 

「人前では、緊張して頭の中が真っ白になってしまうのです」

 

聞いたことがある、あるいは自分のことだという人も多いのではないでしょうか。

プレゼンテーションは、本番発表でのこの「頭の中が真っ白になる状態」を

乗り越えていかなければなりません。そして、聴き手をしっかり見て、

なめらかに言葉を届けられるようになることを目指します。

 

そのためには、きちんとした発表原稿を作ることをお勧めします。

 

自分が伝えるべき言葉を正確に書き出した台本を作ることによって、

「言葉の揺れ」を防止することができるようになります。

「言葉の揺れ」とは、「てにをは」などの助詞、接続詞や文末など

細かい言葉の言い回しが、しっかり固まらずにあやふやな状態を指します。

実は、この状態こそが緊張と混ざり合うことで、

あの「頭の中が真っ白な状態」を作り出してしまうのです。

 

 

例えば、次の二つの文章を読んでみてください。

 

プレゼンテーションにおける主役は間違いなく聴き手です。

なぜなら、プレゼンテーションは聴き手が話を理解し、納得することが目的だからです。

 

プレゼンテーションとは、聴き手が話を理解すること、聴き手が話に納得することが

目的なのですから、主役は間違いなく聴き手であるということが言えます。

 

 

どちらの文章も同じ内容を述べていて意味は十分通じます。

違いといえば、言葉の順序、言い回しだけです。

結果的に内容が伝われば、

このぐらいの違いは大して問題無いように思えるかもしれません。

 

しかし、これが「言葉の揺れ」であり、本番発表ではとても大きな影響を与えるのです。

このほんの少しずつの違いが、プレゼンテーション全体に及んでしまうと、

それはもう言葉が決まっているようで実は何も決まっていない状態と言わざるを得ません。

 

すると、話すことに不安を覚え、さらに人前に出るという緊張感が追い打ちをかけてしまい、

頭が真っ白になってしまうのです。

 

ですから、この「言葉の揺れ」をしっかり解消する準備をしておかなければならないのです。

特に、人前で話すことが苦手な人には、極めて重要なことなのです。

 

そのために、自分が話すべき言葉を書き出した発表原稿が欠かせないのです。

そこで、「てにをは」を含めた言葉の順序と言い回し、

接続詞と文末など細かい点に至るまでとにかく正確に書き出して

しっかりと話す内容を固めてしまいます。

 

 

そして、原稿が完成したら、それを一字一句正確に頭の中に叩き込んでいきます。

いわゆる暗記です。

三十分程度のプレゼンテーションになるとかなりの文字数になって、

全てを覚えるのはそう簡単ではないと思います。

 

 

だからこそ練習するのです。何度も繰り返す必要があるのです。

 

 

特に、人前に立つと緊張して冷や汗をかいていたような人は、

本当にそれを克服したいと思うならば、この暗記の壁も乗り越えなければなりません。

資料やスライドに頼ることなく、

聴き手を真っ直ぐ見ながら話をするために練習をするのです。

その原点を常に忘れないようにしてください。