プレゼン力は知らないことへの興味から始まる

自分のプレゼンテーション力を磨くためには、
人の話をよく聴く姿勢を持つことも大切です。

なぜなら、言葉を発する側の立場だけではなく、
受ける側の立場にも立って両側から
「伝えること」を見つめなければならないからです。

日頃の何気ない会話の中においても
人の説明をよく聴くことを心掛けてください。

そして、相手の話が分かりやすかったのか、
分かりづらかったのか、
それぞれの理由はいったいどこにあったのかを
詳しく分析を行ってみてください。

こうした聴き手側からの分析が、
いざ自分が話し手になった場合にとても役に立つのです。
まさに「人の振り見て我が振り直せ」です。

そのためには、
まず自分から積極的に質問を投げかけるが必要ですし、
そもそも自分が知らない事柄や他人に対して
興味を持つ姿勢がなければなりません。

伝えたい気持ちと知りたい気持ちは、密接につながっています。
「他人や周囲の物事に対して興味も関心も無いけど、
自分の話だけは相手に伝えたい」ということは絶対に成立しません。

日頃からきちんと人の説明と正面から向き合うことで、
いざ自分が伝える時に聴き手の立場に立つことができるのです。

また、この便利な世の中、
情報を入手する手段はいくらでもあるからといって
「あとでネットで調べるからURLかキーワードさえ分かれば十分」
などと思ってはいけません。

プレゼンテーションは人と人との
直接的なコミュニケーションです。

自分が全く知らない事柄や人に出会った時こそ
絶好のチャンスだと思って、
相手に直接質問を投げかけるようにしてください。

具体的な質問の仕方としては、
私はよく、初めて会った人に会社の事業内容や所属する部署の役割を
詳しく聴いてみるようにしています。

あるいは、もう少し突っ込んで
その人の業界の動向や苦労話などを
質問してみるといろいろと話題が広がります。

また、ビジネスに関する話題に限らず、
相手が熱中している趣味や遊びについて
質問をすると一生懸命に説明してくれます。

どんな細かいことでも、
自分が知らないことに出くわしたら
「それって何?」「それってどうなの?」
と素朴に疑問を投げかけることが重要なのです。

そして「さっきまで分からなかった自分」と
「今はじめて分かった自分」を比較して、
両者をつないだ相手の説明の仕方をよく検証するのです。

分かりやすい説明なら何が良かったのか、
分かりづらい説明はどこが悪かったのか、
あるいは最初からどう説明してくれれば
もっと理解しやすかったのかなど、
詳しい分析を行って自分の説明方法に活かすようにします。

日頃、私たちは興味があれば相手に質問をし、
無ければそのまま素通りします。

また、その説明が分かりやすければ納得しますが、
分かりづらく話が理解できなければ、
意外にもそのままやり過ごしていることが多いものです。

せっかく伝え上手になるための貴重なチャンスが
目の前にあるにもかかわらず、
それを無駄にしているのです。実にもったいない話です。

そこで、明日からは、さらにもう一歩踏み込んでみましょう。
興味のある無しにかかわらず、
自分が知らないことには積極的に質問を投げかけ、
意識的に相手の説明を待ち受ける姿勢を持つようにしてください。