大学生向けプレゼンテーション講義

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ビジネスプラン発表プレゼンテーション

大学生向けプレゼンテーション講義
去る11月24日に某大学において2年生を対象とした特別授業の一環でプレゼンテーションの講義を行ってきました。この取り組みは、金融機関が主催するビジネスプランコンテストに学生枠として3~4人が1チームとなってエントリーするというものです。
毎年1回行われており、私の講義も今年で3回目となりました。回を追うごとに学生の参加意欲が高まっているように感じ、ビジネスプランの内容も独創性のあるテーマが増えてきています。今年はやはりコロナ禍に直面したインパクトが大きかったのか、新しい旅行のあり方を実現するサービスや新しい働き方を支援するためのWEBサービスといった巣ごもり需要や在宅での活動を意識したテーマが多かったように感じました。
どのチームも企画書の他に発表用のスライドを熱心に作成しており、コンテストへの参加を楽しんでいるようでした。将来的に自分で起業する、しないに関わらず、学生のうちから新しいアイディアを自分達の力で導き出す取り組みは、社会に出てから大いに役立つはずです。

ビジネスプランのプレゼンで不可欠なこと

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そうした状況を受けて、私は人に伝える力~論理的に分かりやすく伝達するスキル~と題して、プレゼンで聴き手から確実に理解を得るためのポイントについてお話をしてきました。こうした自分達のアイディアを発表するプレゼンで陥りがちなのは、自身の取り組みに熱が入ってしまうあまりに独りよがりで一方通行な発表になってしまうことです。
しかし、その内容を評価するのはあくまで聴き手であり、内容が聴き手に理解されることが大前提となるのです。したがって、聴き手にとっての論理性とは何か?聴き手にとっての分かりやすさとは何か?というポイントについて、具体例を挙げながら詳しく説明をしてきました。
特に、ビジネスプラン発表の場合、聴き手が知りたいことは「どんなビジネスなの?」「ヒト、モノ、カネ、情報はどう動くの?」「既存のビジネスとどう違うの?」「どうやって実現するの?」という4点になります。このように聴き手の疑問を想定して、その疑問を一つひとつ解消するようにまとめなければなりません。

ビジネスプランの結論とは

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また、プレゼンテーションの基本で重要な要素として結論を明確にすることがあります。ビジネスプランのプレゼンでも同じことで、やはり結論として何を訴えたいのかを冒頭でしっかり伝えなければなりません。
そのポイントは、社会貢献、社会変革です。そのビジネスが実現することによって、社会がどのように変わるのか、社会にどのような成果や価値がもたらされるのかということになります。もちろん顧客像や商品、サービスの特徴や金額、運営するためのコスト試算といった具体的な各論も大切ですが、総論として社会貢献、社会変革というキーワードを念頭にした結論を明確にすることが不可欠となります。ビジネスプランの結論と言われると、何を言えば良いの?と一瞬迷ってしまうケースも少なくないように思われます。
だからこそ、この点を明確な言葉ではっきりと言い切ることができれば、聴き手にとって魅力的なビジネスとして理解されることになります。

スライドの枚数は少なめにまとめる

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さて、学生さん達の実際の内容ですが、私が気になったのは、やはりスライドの枚数が多すぎるという点でした。
今回の発表時間は5分間とかなり短いのですが、それに対して10枚、15枚、中には24枚というチームがあり、どう考えても時間内に収まらないプレゼン資料を作成していました。これも思考が自分本位になっている表れと言えます。自分が伝えたいことを伝えたいように表現したら、10枚以上、20枚以上になってしまったといったところでしょうか。しかし、聴き手にとって初めて聴く話、初めて見るスライドが理解できるのは、せいぜい数枚程度が限界でしょう。であるならば、その中にいかにまとめるかという発想で資料作りを進めなければならないのです。
あらためてお伝えしますが、聴き手が知りたいことは「どんなビジネスなの?」「ヒト、モノ、カネ、情報はどう動くの?」「既存のビジネスとどう違うの?」「どうやって実現するの?」という4点です。これをそれぞれ1枚ずつで表現すれば、5分のプレゼンとして丁度良いまとまりになると思います。

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