自己満足プレゼンと他者満足プレゼンの違い

自己満足プレゼンと他者満足プレゼンの違い

プレゼンは誰のためのものか

自己満足プレゼンと他者満足プレゼンの違い
プレゼンテーションの目的は、聴き手側から理解を得て、話し手側の目的を達成することです。営業提案であれば、お客様から商品、サービスに対して理解を得て買ってもらう。つまり売る。企画立案であれば、関係者やキーマンからアイディア、実行計画等に対して理解を得て実行に移すゴーサインを勝ち取るということです。このように考えると、プレゼン発表は話し手である自分の目的のために行うかのように思えてしまいます。
しかし、プレゼンは行為と内容を分けて考えなければならず、この点に難しさがあります。プレゼンを作り、発表するという行為においては、確かに自分の目的を達成するためだということができます。ただしプレゼンの内容については、聴き手から理解を得ることが目的であるので聴き手のためにプレゼンを行わなければなりません。
この点に理解が及ばずに行為と内容を分けて考えられない場合、往々にして話し手が自分の成功だけを見据えた一方的なプレゼン発表をしてしまうということに陥ってしまいます。

こうした状況を避けるための有効な対策としては、聴き手が得られる結果を前面に押し出すということが挙げられます。話し手が自分視点から行うプレゼンは、自己アピールに終始してしまう傾向にあります。
例えば、営業提案の場合、会社の安定性や実績アピール、商品、サービスの機能、品質、使いやすさ等のアピール、アフターフォロー充実のアピール、経済性のアピールに終始してしまいます。その反面、その結果として聴き手が得られるメリットや効果に関しては「便利」「効果的」「効率的」「安心、安全」といったありきたりな表現にとどまってしまい、具体的に言及されないという状況に陥ってしまいます。
しかし、プレゼン内容の本来の目的は聴き手の理解を得ることであるという点から考えると、その具体性こそ詳しく説明し、前面に押し出さなければなりません。つまり、便利とは具体的にどういうことなのか?効果的、効率的とは何についてどれぐらい効果が得られ、効率的になるのか?安心、安全の中身とは何なのか?という点について述べるということです。
そうすることでプレゼンを聴き手のためのものにすることができます。

聴き手への問いかけの効果

自己満足プレゼンと他者満足プレゼンの違い
プレゼンに聴き手を巻き込み、聴き手のためのものにする手法として「問いかけ」ということがあります。実際に言葉を投げかけるわけですから、必然的に聴き手側の視点に立つことが実現します。
具体的には、アピールする「便利」「効果的」「効率的」「安心、安全」の裏返しとして、聴き手が抱える「不便」「非効率」「不安」に言及していきます。営業提案の場合なら「○○について不便を感じていませんでしょうか?」「○○のような非効率な方法を行っていませんでしょうか?」「○○に関して不安に思うことはありませんでしょうか?」という言い回しで表現します。
もちろんこれらの要素は聴き手の思いや現状と合致していなければならないことは言うまでもありませんが、そこがフィットすれば「うんうん」と頷いてくれるようになります。こうした話し手と聴き手のやり取りを積み上げることによって、このプレゼンは聴き手のためのものであるということを表現することに繋がります。これを前フリとして活用して、後半で「便利」「効果的」「効率的」「安心、安全」といった内容を聴き手の視点で具体的に説明すれば、両方が結びついて確実な理解を得ることができるようになってきます。
その結果、話し手が自分の目的を達成するというプレゼンの行為としての目的も達成することができるようになります。

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